2010年1月26日火曜日

Twitter:「王様の耳はロバの耳」

Twitterというメディアに関して、実際に自分でも使ってみて感じたことなのだが、これほどシンプルでこれほど効果的な意見の吸い上げシステムはいままでなかったと思う。

現在、ユーザーが爆発的に伸びている(特に日本・アジアで)Twitterだが、わたしが最初に登録したのは、約1年3ヶ月前の2008年4月5日ということになっている。

その当時は、全く日本語ユーザもほとんど存在しておらず、いったいこの仕組の何がすごいのかが、全くわかってなかった。

その当時は殆どが海外ユーザーであり、交わされるつぶやきも、ほぼ全て英語であった。

しかしながら、日本語ユーザーが増えるにつれて、そのメディアとしてのすごさを実感するようになってきた。Twitterは巨大な井戸端会議である。会話もあるが、殆どが聞き流しだ。

しかし誰かのつぶやきの中に重要な意味が込められていた場合、そのつぶやきは童話、「大様の耳はロバの耳」とおなじく、たくさんの人にReTwittという形で呟かれるのだ。

このReTwieetの機能は当初はサービスには実装されておらず日本では2009年1月から実装された機能だ。

簡単にいうと、誰かのつぶやきの中から、良いコメントがあった場合、このReWieetボタンをおすことで、他の人のタイムラインにもそれが表示される。そのタイムラインに掲載されたつぶやきを、また気に入った人がいれば、再度ReTwieetされるいうように、口から口へと重要な情報が伝達されるという仕組みだ。

まさに口伝であり、噂が広まるのと同じだ。

ただ、この情報の伝達には万人のフィルタリングという機能がある。

この万人のフィルタリングの中で、偏った考え方、間違った情報は自然とタイムラインから脱落することで、情報の精査がおこなわれる。

逆に、正しい情報 正鵠を射た表現はタイムラインの上に何度も表示されることで、多くの人間の目にふれることになる。、

イソップ童話で描かれた床屋の主人公は、たまたま王様の耳がロバの耳であることを知ってしまう。きつく口止めされるが、どうしても我慢しきれずに井戸の底に大声で、「王様の耳はロバの耳!」と叫んでしまった。

Twitterという井戸の底にむけて、日ごろ言えない「そうなんじゃないか・・」という正論を大声でつぶやいたら、みながその正論をReTwitteして、いつの間にか世界中に広まってしまう。

皆がなんとなくそうではないか、でも、正面切ってはいえないということを個人が「つぶやく」ことでその意見にスポットライトがあたることになる。

Blogではある程度自分を偽って、大きく見せながら意見をいうような脚色が可能である。実際、過去には自分の職場にBlogで全く自分とはかけ離れた自分の姿を、延々と書き連ねている人間を見たことがある。

Twitterの場合、脊髄反射的に140文字で表現することになるので、長い間の発言をみれば、その人間の本質が、「まるっ」と出てしまう。したがって、いやらしさ、しつこさが出ても、人はフォローを外してしまう。

ということで、Twitterの特性をまとめると:

・万人の目によるフィルタリング
・個人の本質が「まるっ」でてしまうことによる意見の信憑性

この辺がいままでのメディアにはなかった情報に対しての付加価値だろう。

そのつぶやきの本人が、十分に信用に足る人間であることが前提となるが、自分の影響力を広めるツールとしては最適であろう。

ただし、よりその人間の本質を求められるツールということで、自分の人間としての質をあげていかなければならない。まさに、使い手を選ぶツールということで、最大の活用にはそれなりの鍛錬が必要になるのであろう。

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